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勉強したることども

[英語]ボキャブライダー #1159 「お手軽調理」の "easy" "prepackaged" について

Web サイトでの配信期間は2022年12月28日(水)中とのことだけれどいちおうリンクを張っておく。

ボキャブライダー #1159 「お手軽調理」|NHKラジオ らじる★らじる

NHKゴガク アプリなら、今のところ無期限で聴ける。

easy (形容詞)作りやすい、手間のかからない

Max: "Easy recipe" で「手間のかからないレシピ」、 "easy to make" で「作りやすい」です。

Hiyori: "Simple recipe" じゃだめなんですか?

Max: "Simple recipe" というと「材料や手順などが少ない」という感じで、 "easy recipe" は「誰でも作れる」という感じです。

あっこれはいい質問、 t_wada さんに教わったやつだ、とピンときた。

Easy: 手数の少なさを重視(そのかわり覚えることが増え、特定の状況には強いが他には弱い設計になる)

Simple: 覚えることの少なさを重視(そのかわり手数が増えたり、自分で組み合わせたりしなければならない)

Simple と Easy は軸が違う(それぞれ対極は Complex と Hard)ので、対象が十分に小さければ両立できないわけではないのですが、多くの場合では結局トレードオフになります。

prepackaged (形容詞)あらかじめ包装された

Hiyori: 「レトルト」は英語じゃないんですか?

Max: "Retort" という英語はあるんですが、ほとんどのアメリカ人には通じないと思います。"Prepackaged" は、レトルト食品や冷凍食品、お弁当など、広く「調理されてパッケージに入った」ものを指します。

"Retort" を辞書で引くと、名詞の意味よりも「言い返す」という意味の動詞としての意味が先に出てくる。英辞郎ではレベル8。

レトルト食品 - Wikipedia いわく:

レトルトパウチ(食品)は英語でも retort pouch (foods) と呼ばれるため、和製英語ではない。また、同じ意味で boil-in-bag (foods) が使われる。

"retort pouch" で Google 検索すると Retort pouch - Wikipedia が出てきた:

In the consumer market, retort pouches have gained great popularity outside of the United States, particularly in the Pacific Rim region. However, American consumers have evidently demonstrated reluctance regarding the packaging technology, and its adoption has been slow. As a result, many retort packages sold in the United States are packaged in cartons to give them an appearance more familiar to consumers.

アメリカ人はレトルトパウチのパッケージを嫌うため同国では普及が遅れており、その外観をよくするためパウチを紙箱に入れている…というけれど、レトルトパウチをそれほど嫌っているようでもない日本でもレトルトカレーとかは紙箱に入っているのがふつうのような。あれは一種の緩衝材なんだと思っていたけど、どうなんだろうか。